２００８年９月２１日、日本で初めての「ジナスチカ・ナチュラル」セミナーが開催されました。
JJFJ主催のこの記念すべき会合に参加したのは総勢約４０名。
セミナーは、創始者であるアウバロ・ホマノ先生の自己紹介から始まりました。

アウバロ先生は、ジナスチカ・ナチュラル誕生の経緯をお話しされるとともに、「ジナスチカ・ナチュラルは、ひとりでできる柔術」と説明されました。
挨拶が終わると、さっそく、基本動作のデモンストレーション。
野生の動物を思わせるしなやかな動きは、御年５３歳とは思えないスムーズさで、参加者一同からため息がもれました。

「ジナスチカ・ナチュラル」の基本は、ヨガの呼吸法や柔術の動作などを組み合わせたもの。 ヨガや柔術をトレーニングしている方には、おなじみの動きもたくさんありましたが、それらを融合させ、自由自在に身体操作する様は目を見張るものがありました。 アウバロ先生は、参加者一人ひとりに目をやりながら、熱心に、アドバイスをしてくれました。

「これまでも、日本人の方に指導をしたことはありますが、今日、日本で初めてセミナーを開催することが出来ました。参加された皆さんはジナスチカ・ナチュラルの歴史に残る方々です。」という言葉とともに、セミナーは終了。
今回は、参加者のほとんどが、柔術の経験者でしたが、柔術をしたことがない方や運動経験のあまりない方にも、お勧めできるトレーニング法であると感じました。

ダンベルなどの器具を一切使わずに、ソフトなものからハードなものまで、効率的に身体能力を向上させる方法があることを、参加者の皆さんは実感されたと思います。
ちなみに、毎日、運動を欠かさないはずなのに、翌日、筋肉痛になっていた方もいらっしゃったようです（笑）。
ヒクソン・グレイシー会長が、実戦に向けての調整に取り入れていることにも納得しました。

セミナーの終了後、いろいろな写真や映像を見せながら、柔術黎明期の貴重な話も聞かせてくれました。

アルバロ先生は、ホーウス・グレイシーとヒクソン・グレイシー会長の弟子（黒帯）でもあり、グレイシー柔術のセカンドジェネレーション。
ジナスチカ・ナチュラルは、２０年以上、グレイシー・ファミリーたちにフィジカル・トレーニングのコーチをしてきた経験を元に開発したものであり、世界で初めての本格的な格闘技向けトレーニング法でもあるとのこと。
今後、新しいフィットネスの潮流として広がっていくことが期待されます。

ブラジルでは、アカデミー間の交流はあまりないのですが、ジナスチカ・ナチュラルは、アカデミー間の壁を越えて普及しているとのこと。
今後、日本でも多くの皆さんに実践していただければと思っています。