墨田区総合体育館で行われた、全日本柔術選手権大会。東京近辺の選手はもとより、遠方からも選手が集まり、自分に、また新しい相手に挑戦するべく多くの選手が参戦した。
相変わらず参加者が多い青帯では、少しずつ成長し、自分の柔術スタイルが何なのかを研究している選手は試合で答えを見つけ出そうとしていた。特に印象に残ったパフォーマンスは、佐野貴文選手、佐藤麗音選手とGabriel Lequi選手。Gabriel選手は金メダルを2個獲得した。
より落ち着いている紫帯では、経験を積んで鋭い技術を身につけた選手間の攻防に、見応えのある良い試合がたくさんあった。Isaac Rida選手は本大会がJJFJの大会では紫帯として初めての試合となったが、メイオペサード級では見事に優勝。アブソルート級の決勝戦は反則で負け、銀メダルとなった。
鶴巻陽司選手は、普段の階級より三つ上げてメジオ級に挑戦した。どの試合でも体重のハンディを感じさせない上手なガードワーク使い、鋭くスピーディーなタイミングで相手のミスを見逃さず3試合を勝って、優勝。
茶帯と黒帯では、プロレベルのスキルを発揮した試合が多く、わずかの差で勝敗が決まる試合もあった。塚田市太郎選手は巧みなテクニックでペナ級の優勝を果たしたが、アブソルート級ではMarcos Souza選手の圧倒的なプレッシャーに抗しきれず準優勝。茶帯ではKoike Kleber選手はすばらしく全試合一本勝ちでメジオ級を優勝、アブソルート級でも最後まで一本を追求する試合を貫き優勝した。
試合に挑戦し、泣いたり笑ったり頑張ったりと多くの学びがあったキッズの部。この一年間で大きく成長したUprisingは優勝となり、遠方からの参加にも関わらずSekitani Gold Teamが準優勝. 3位はParaestraとAxis Yokohamaという結果となった。
初心者と経験者がぶつかって戦った白帯。試合の結果がどうであれ、どの選手にも学ぶ事が多く、次の練習の目標を決めるべく熱い試合もあった。全員緊張の中戦いがんばった。続ければ続けるほど強くなるでしょう。
チーム結果は、静岡から参加のSekitani Gold teamが堂々の3位。2位はUprising Jiu-Jitsu、そして優勝はAxis Jiu-Jitsu。次の大会は、11月23日、24日に東京体育館で開催されるヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会。練習を重ね、新しい作戦を練り、次の試合に挑戦する選手の姿を見ることを楽しみにしています。
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